合衆国海軍 大型巡洋艦 CB-1 アラスカ
キット : classic warships
レジンキット
アラスカ級は、日本海軍が計画中と考えられていた秩父型大型巡洋艦やドイツ海軍のシャルンホルスト級巡洋戦艦等に対抗するために建造された大型巡洋艦です。
コンセプトとしては各国の条約型巡洋艦を圧倒し、戦艦よりも安く建造できる大きめな巡洋艦というところです。
主砲は弩級戦艦並みの30.5センチ砲、巡洋艦式の船体にエセックス級航空母艦と同じ機関で33ノットの高速力を備え、重巡洋艦を駆逐できる性能を持っていました。
しかし、巡洋艦相手であれば十分な防御力を持っていましたが、対抗相手の超甲巡やシャルンホルストには不十分であり、また高速発揮に適した細長い船体は舵の効きが悪いなど余り使い勝手の良い艦ではなかったようです。
結果的に対抗相手の日本の大型巡洋艦秩父型は誤情報(超甲巡はアラスカ級の対抗として後に計画)であり、性能も中途半端だったため、6隻が計画されたものの4隻はキャンセルされ、完成したアラスカとグァムも大した活躍せずに早々に退役してしまいました。
アラスカはプラキットが出てませんのでこれはクラシックウォーシップスのレジンキットです。
もともとの小物パーツはホワイトメタルのグニョグニョの物でしたのであまり使わずにタミヤミズーリとピットの武装セットに置き換え、主砲は真鍮パイプで作成、レーダー等はゴールドメダルのエッチングを使用しました。
個体差なのか今回入手したものは船体の反りがきつかったです。修正にてこずりました。
結局のところアラスカ級は合衆国海軍が日本海軍の凶悪な重巡群を恐れた結果として作られ、恐竜的に進化した汎用性の乏しい軍艦でした。
巡洋艦が相手であればバルチモアやデモインで十分であり、金剛やシャルンホルストを確実に仕留めるならばアイオワが必要でした。
超甲巡とアラスカ。
日米の艦船デザインの違いが良くわかります。
アラスカは機動部隊の護衛と地上目標への艦砲射撃くらいで本格的な水上砲戦には参加できませんでした。
両者ともソロモンの攻防戦あたりで投入されていれば活躍できそうな気がします。
グナイゼナウ、アラスカ、超甲巡。
こうして並べられるのも艦船模型の楽しみですな。